この記事では、《洞察力の花弁/Petals of Insight》をパウパー環境のハイタイド(High Tide)に採用すべきかどうか、2025年9月時点のメタゲームと実戦視点から考察します。

なお、ハイタイドの回し方や基本戦略については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
《洞察力の花弁》の採用は「好み」?
結論から述べると、《洞察力の花弁》の採用はプレイヤーの好みによる部分も大きいです。実際、なくても《思考の流れ/Stream of Thought》2枚でのライブラリーアウト(LO)勝ちは可能です。

▶ mtggoldfish:Pauper High Tide Combo
採用率は「1.0 in 57% of decks」となっており、約半数のデッキで1枚採用されています。ハイタイドプレイヤーの好み、というのがこの数字からわかっていただけるかと思います。
私自身は「採用すべき」派です。操作が手に馴染んでいて回しやすいというのもありますが、現メタを考えると採用価値は十分にあると考えています。
2025年9月のパウパーメタゲーム
Tier1デッキ:
- 青単テラー
- マッドネスバーン
- ジャンドワイルドファイア
Tier2以下の注目デッキ:
- スパイ(壁スパイ、エルフスパイ含む)
- ハイタイド
- 青単フェアリー
- グリクシス親和
- バーン
- エルフ
ここで注目すべきは、【ハイタイド】と同じく高速コンボデッキである【スパイ】の存在です。

《フェアリーの忌み者》が《洞察力の花弁》採用のカギ
【スパイ】は墓地依存が非常に高く、そのためサイドボードから以下のような墓地対策カードが投入される傾向があります:
- 《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
- 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
- 《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》



これらのうち、《大祖始の遺産》や《虚無の呪文爆弾》は《精神のくぐつ》の効果で土地と一緒にすべてフルタップすれば無効化できます。

しかし《フェアリーの忌み者》は手札からの起動型能力なので、こちらのコンボ中でも妨害される恐れがあります。
フルタップさせた状態でも止められるのが厄介で、対策手段はほとんどありません。(《鏡殻のカニ/Mirrorshell Crab》がありますが、重すぎてコンボのノイズになります)

《洞察力の花弁》のメリットとデメリット
このような墓地対策に対して、《洞察力の花弁》は墓地を使わずに動ける点が大きなメリットです。
また、《満潮》を2回唱えれば《洞察力の花弁》+《精神のくぐつ》*3で無限マナです。
デメリットとしては、初手にあるとマナ不足で唱えづらいという難点もあります。
とはいえ、【ハイタイド】のコンボに入ったあと、《フェアリーの忌み者》の存在が頭をよぎって手が遅れるのはストレスです。そうしたメンタル的な安定感も含めて、1枚の採用をおすすめします。
まとめ:今は採用する価値あり
ちなみに、手が遅れてもMTGOの持ち時間には十分余裕がありますので、そこは大きな問題ではありません。慣れるまで一人で回し続けましょう。

2025年の9月下旬から10月頭にかけて、《満潮/High Tide》が禁止になる可能性も噂されていますが、それまでは回し続ける予定です。
もちろん、今後のメタゲーム次第で《洞察力の花弁》の優先度が変わることも考えられますが、現時点ではスパイ系コンボの存在感が高く、墓地非依存カードとして十分な価値があります。
現環境のパウパーにおけるハイタイド使いとしては、《洞察力の花弁》の1枚採用は「あり」だと私は考えます。
「パウパーのデッキ調整に役立った」
「ハイタイドは早く禁止されるべき」
と思っていただけた方は、ぜひこちらから応援していただけると嬉しいです
Amazonで商品を見る
【青白ゲーマーのプレイ記】はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。Wizards of the Coastの認可/許諾は得ていません。本サイトで使用されている一部の素材は、Wizards of the Coastの知的財産に該当します。© Wizards of the Coast LLC
【青白ゲーマーのプレイ記】はAmazonアソシエイト・プログラムの参加者であり、適格販売により収入を得ています。
掲載されているゲーム画像・映像は、それぞれの著作権者に帰属します。© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
コメント