
前回の記事で紹介した【緑単ニクソスコントロール(ニクソスコンボ)】を、その後もパイオニアで回し続けてみました。
前回の記事はこちら:
【パイオニア】緑単ニクソスコントロール徹底解説|《アナグマモグラの仔》コンボでミシック12-3
この記事では、前回のリストを実際に回したうえでの
・環境的な立ち位置
・きつい相手/楽な相手
・カード評価の変化
・今後の改良の方向性
をざっくりまとめておきます。
■ アゾリウスコントロールが最大の壁
パイオニアには全除去を多用する【アゾリウスコントロール】が上位にいるので、ここがかなりきついです。
理由としては、
- 単体除去+全体除去を豊富に積んでいる
- こちらは横並び+コンボ前提なので、1対1交換をされ続けると息切れしやすい
- せっかく並べても《告別》や《至高の評決》でまとめて流される

構造的に相性が悪く、「《アゾリウスコントロール》の数次第でこのデッキの評価が変わるな」という印象でした。
■ ラクドスミッドレンジはむしろ楽な部類
一方で、【ラクドスミッドレンジ】はかなり楽な相手でした。
- 全体除去が少なく、基本は単体除去頼り
- 3ターン目《鏡割りの寓話》の返しに踏み潰す展開が多い
- こちらの速度が出れば、コンボで押し切れる

クリーチャー除去多めの環境柄、「単体除去で頑張るデッキ」相手にはかなり強く出られる感触でした。
■ 決まれば 3〜4 ターン目に勝てる爆発力
《アナグマモグラの仔》+マナクリというコア部分は、やはり想像以上に強力でした。
- モグラが戦場に出ると、2ターン目から4マナ相当の動きが可能
- 横並び+《孔蹄のビヒモス》が決まれば3〜4ターン目にゲームが終わる

レガシーの【クレイドルコントロール】ほどではないにせよ、「決まった時の試合時間の短さ」はかなり近い感覚でした。
■ 《アトラクサ》がやはり強かった
実戦で改めて感じたのが、《偉大なる統一者、アトラクサ》の強さです。

- 「このターン《ビヒモス》で決めきれない!」という場面の第2プランになる
- X=7で出せば、そのまま盤面と手札差でほぼ勝ち
- 単体除去が軽マナ域に寄っているデッキが多く、大型を置くと対処されにくい
もちろん【アゾリウスコントロール】相手には除去があるので話は別ですが、
それ以外のデッキに対しては「アトラクサをタッチする価値は十分あるな」と感じました。
サーチとの兼ね合いもあるので、緑単色にこだわらず、色をタッチした構成の方がデッキの幅は確実に広がりそうです。
■ 《封じ込める僧侶》対策としての神サイクル
《封じ込める僧侶》という「踏み倒し許さないウーマン」は相変わらずきついままです。

ただ、「じゃあ戦場に出るときにクリーチャーでなければいい」という発想から、
神サイクル(信心の神)に目を向けてみました。
《太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun》

- 《荒涼とした心のエレボス/Erebos, Bleak-Hearted》

- 《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》

- 《運命の神、クローティス/Klothys, God of Destiny》

このあたりは、信心条件さえ満たせればかなり強く、
実際に《運命の神、クローティス》は使ってみてかなり好感触でした。
一方で、緑の神様である《ナイレア》は信心が高くなりがちで、
今回の「《封じ込める僧侶》の効果を無視して戦場に出す」という方向性とは噛み合わない印象です。
ごめんね《ナイレア》、君の席はないんだ。

破壊不能というキーワード能力自体は優秀なので感触は良さげ。
まあ天敵の【アゾリウスコントロール】相手は《冥途灯りの行進》《告別》があるので・・・
■ 《墓掘りの檻》は相変わらず無理
そして、《墓掘りの檻》は相変わらずどうしようもない1枚でした。

- サーチから踏み倒しまで、やりたいことが丸ごと止まる
- 《封じ込める僧侶》とはテキストが微妙に違うので要注意
正直、「見えたら諦める」レベルなので、
ここは割り切りポイントだと考えています。
■ まとめ:色タッチ前提ならまだまだ伸びしろあり
実際に回し続けた結果、
- 緑単のままでも戦えるが、伸びしろは頭打ち気味
- 色タッチすることでサーチ先・打開札・フィニッシャーの質が一気に上がる
- 信心要素は薄まるが、そもそも《ニクソス》依存度はそこまで高くない
- 【アゾリウスコントロール】以外には普通に強く出られるマッチアップが多い
という感触でした。
「緑単が強い」というより、
「《アナグマモグラの仔》が強いデッキをどう作るか」が本質だと感じています。
次は、白・赤・黒それぞれのタッチ構成で、
相性の良さそうなパッケージをもう少し掘り下げていく予定です。
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