パウパーで「満潮/High Tide」が解禁されて結構たちました。




ちょくちょくデッキリストも見かけますが、やはり秘儀を使った連繋が基本型ですね。
チェインコンボのため青くないデッキに強く、1マナドロースペルと「商人の巻物」のおかげで安定して4ターン目からコンボが始動できます。0マナ打ち消しがほぼないパウパーではかなり強力なコンボデッキです。コンボの時間、ソリティアが長くなるので、強さよりもそちらが原因で禁止される可能性が十分にあります。コンボの時間が長いので一人回しでどういった動きをするか確認することをオススメします。紙でも長いですが、MOだと省略できないので更に時間がかかる。紙だとマナ管理とハイタイドカウントをしっかりとりましょう。

「精神のくぐつ / Psychic Puppetry」

「留まらぬ発想 / Ideas Unbound」

「深遠の覗き見 / Peer Through Depths」

など秘儀呪文に連繋する動きが主軸の、一種のぐるぐるストーム型です。私もこのタイプで「ハイタイド」を回しています。
秘儀呪文と「精神のくぐつ」1枚の組み合わせでは、3マナで土地1枚しかアンタップできないため、「ハイタイド」は2回以上唱える必要があります。
「ハイタイド」1回のみだと、むしろマナが減っていってしまうため要注意です。
逆に、「精神のくぐつ」が2枚あれば、2マナの秘儀呪文1枚で土地2枚をアンタップできるので、「ハイタイド」1回でもマナを維持できます。
「洞察力の花弁 / Petals of Insight」
唱える際に、「精神のくぐつ」が2枚あり、「ハイタイド」を3回唱えている状態であれば、1回唱えるたびに1マナが浮くため、無限マナコンボが成立します。
花弁5マナ+くぐつ連繋1マナ*2=7マナ
島(ハイタイド*3)*2=8マナ
差し引き1マナ浮き。
ただし、MO(Magic Online)では毎回のクリックが非常に多くなるため、「精神のくぐつ」をさらに追加したり、「ハイタイド」の重ねがけをする必要があります。小ネタですがMOだと「洞察力の花弁」が手札に戻ると一番右に行くので「精神のくぐつ」も右端に移動させておきましょう。また、「精神のくぐつ」は右側から連繋し、アンタップする土地も右側選ぶ等操作ミスをしないように自分の中でルールを決めておきましょう。
ある程度マナが浮いたら、「渦まく知識」や「定業」などでキーカードを探しにいきましょう。MOでは時間制限もあるため、マナと時間のバランス管理が重要です。

(4)(青)
ソーサリー — 秘儀(Arcane)
あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。あなたはそれらのカードを、望む順番であなたのライブラリーの一番下に置いてもよい。《そうした場合、洞察力の花弁をオーナーの手札に戻す。》そうでない場合、カードを3枚引く。
この呪文のポイントは、「3枚見て一番下に置くと再キャストできる」=手札に戻ってくる点。
「精神のくぐつ」との組み合わせで土地をアンタップし続ければ、何度も繰り返し唱えることが可能です。
さらに「ハイタイド」でマナを伸ばせば、1回唱えるごとにマナが増えていく無限マナループにもなります。
「霧中の到達 / Reach Through Mists」
正直なところ、このカードはあまり評価していません。
カードを1枚引くだけでは、秘儀呪文が連鎖する可能性は低くコンボに繋がるかはかなり運頼みです。
特に問題なのは、「ハイタイド」を探しに行くタイミングでこれが重なった場合の弱さです。コンボのスタートラインに立つ前に何もできず終わることが多すぎます。そのため、私は「思案/Ponder」と「定業」を併用採用しています。コンボパーツへのアクセス力が格段に上がるのが魅力です。
他のプレイヤーはどう思っているのか気になります。

(青)
インスタント — 秘儀(Arcane)
カードを1枚引く。
回してて辛いと思ったカード
「呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite」
フェアリーデッキは正直、無理ゲーに近いです。
「万の眠り」で相手の土地をフルタップにしないと負けです。
相手も島を使いますので、ハイタイドをそのまま素通ししてくることも多いです。ハイタイドを2回通してから、島1枚から「スプライト」+「払拭」を使えますし「断絶」でスプライトを回収しつつマナ加速もあります。

(1)(青)
クリーチャー — フェアリー(Faerie) ウィザード(Wizard)
瞬速
飛行
呪文づまりのスプライトが戦場に出たとき、マナ総量がX以下の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。Xはあなたがコントロールするフェアリー(Faerie)の数に等しい。
1/1
「再入植 / Repopulate」
「思考の流れ / Stream of Thought」によるライブラリーアウト(LO)勝ちを狙う場合に「再入植」は非常に厄介な対策カードになります。これは墓地にあるクリーチャー・カードをすべてライブラリーに戻すため、こちらのLOプランを一気にリセットされる可能性があります。ハイタイド側はだいたい「留まらぬ発想」のディスカードで、手札なしで相手にターンを渡すのでどうしようもないです。

(1)(緑)
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地にあるすべてのクリーチャー・カードを、そのプレイヤーのライブラリーに加えて切り直す。
サイクリング(2)((2),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
特に警戒すべきは、緑系のデッキ「グルールランプ」にサイド後投入されるケース。
緑相手は「払拭/Dispel」のようなインスタント対策呪文をサイドから採用しづらいです。
ハイタイド側としては、「再入植」への直接対処よりも「被覆/Envelop」で相手のランデス呪文を止めてマナを確保する方を優先したい場面が多く、ケアが難しいのが現実です。

(青)
インスタント
ソーサリー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
「レンバス/Lembas」はボロス・シンセサイザー等でよく見かけるアーティファクトのドローソースですが、特に注意したいのが3つ目の能力です。この効果により「思考の流れ」によるLO勝利を1ターン遅らせることが可能になります。インクの染みではないので忘れないように気を付けましょう。(1敗)

(2)
アーティファクト — 食物(Food)
レンバスが戦場に出たとき、占術1を行う。その後、カード1枚を引く。
(2),(T),レンバスを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。
レンバスが戦場から墓地に置かれたとき、オーナーはこれを自分のライブラリーに加えて切り直す。
「軍旗の旗手/Standard Bearer」
「連合儀仗兵/Coalition Honor Guard」
まだ実際に対面したことはないですが、この2枚は出された時点でほぼゲームセットに近いです。
どちらが場に出ていると「精神のくぐつ」によって自分の土地をアンタップしようとしても、アンタップ対象が強制的に「旗手」になってしまい土地を起こすことができません。
「残響する真実/Echoing Truth」のようなバウンス呪文をサイドから用意しておくのが有効です。
特に白系デッキ(例:呪禁オーラなど)では、このタイプの旗手が採用されている可能性が高く警戒しないといきなり積む危険性もあります。
「軍旗の旗手」

(1)(白)
クリーチャー — 人間・旗手
対戦相手が呪文や能力で対象を選ぶ際、可能であれば戦場に出ている旗手を対象にしなければならない。
1/1
「連合儀仗兵」

(3)(白)
クリーチャー — 人間・旗手
効果は「軍旗の旗手」と同様。サイズ以外は同じ役割を持つ。
2/4
「刷新された使い魔/Refurbished Familiar」
ETBでハンデスが誘発するネズミ。手札を減らされつつクロックが出るので見切り発車を余儀なくされるのがきつい。黒のデッキではサイドから「強迫/Duress」も飛んでくるので、この8枚体制で手札がズタズタにされる前に決めたい。

(3)(黒)
アーティファクト クリーチャー — ゾンビ(Zombie) ネズミ(Rat)
親和(アーティファクト)
飛行
刷新された使い魔が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。あなたは、そうできなかった対戦相手1人につき1枚のカードを引く。
2/1
使ってみたカードの感想
「ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch」
MOだとクリック数が多いのがめんどいのでサクッと〆ることができるX火力を採用。かなり楽になったが赤マナがきつい。

(X)(赤)
ソーサリー
ケアヴェクの火吹きがスタックに積まれているかぎり、それを対象とする呪文はそれを唱えるためのコストが(2)多くなる。
1つを対象とする。ケアヴェクの火吹きはそれにX点のダメージを与える。
洞察力の花弁よりもクリック数が少なくて楽に済む。

とか思ってたらなぜか相手が「嵐の乗り切り/Weather the Storm」を入れてきて再走するはめになったので「ケアヴェクの火吹き」をタッチした赤はやめました。

「目くらましの呪文/Dizzy Spell」
「満潮」も「思考の流れ」も「霧中の到達」も持ってこれるので序盤から終盤まで隙がない。なお、普通に唱えたことはない。

(青)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-3/-0の修整を受ける。
変成(1)(青)(青)((1)(青)(青),このカードを捨てる:あなたのライブラリーから、このカードと同じマナ総量を持つカード1枚を探し、それを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。変成はソーサリーとしてのみ行う。)
「交錯の混乱/Muddle the Mixture」
インスタントかソーサリーを打ち消す呪文。変成のおかげで「精神のくぐつ」「留まらぬ発想」「深遠の覗き見」のどれにでもなるため腐らない。ハイタイドミラーで使われてきつかったので私も採用しました。

(青)(青)
インスタント
インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
変成(1)(青)(青)((1)(青)(青),このカードを捨てる:あなたのライブラリーから、このカードと同じマナ総量を持つカード1枚を探し、それを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。変成はソーサリーとしてのみ行う。)
「想起横溢/Flood of Recollection」
インスタントかソーサリーを使い回せるスペル。「満潮」を重ね掛けしたりと優秀なスペル。さすが元アンコモン。重なっても弱いし、墓地対策が厚くなったりした場合に腐る可能性もあるので2枚のみ採用。墓地対策されてきついのがこれくらいなのでほぼノーダメージなんですよね。サイドからの対策がしづらいのもこのデッキの強みですね。

(青)(青)
ソーサリー
あなたの墓地からインスタントかソーサリーであるカード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。想起横溢を追放する。
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